個人事業主の会計ソフトの選び方と、freee・マネーフォワードのプラン比較

更新日: ・BizTools 運営事務局

請求書・見積書・領収書 作成ツールを開く明細を入力してA4帳票を作成し、印刷・PDF保存できます。

個人事業主やフリーランスの確定申告では、クラウド会計ソフトを使う人が増えています。銀行やクレジットカードの明細を取り込み、帳簿から申告書まで作れるので、手書きや表計算ソフトより入力の手間が減ります。

ただ、どのソフトにも複数のプランがあり、名前だけでは違いが分かりにくいのが難点です。この記事では、個人向けで利用者の多いfreee会計とマネーフォワード クラウド確定申告を例に、プランの選び方を説明します。料金は2026年10月18日に各社の公式サイトで確認した税抜の金額です。

先に決めること1: 消費税の申告が必要か

プラン選びで一番大きな分かれ目は、消費税の申告が必要かどうかです。両社とも、いちばん安いプランでは消費税の申告書を作れません。

消費税の申告が必要になるのは、主に次のような人です。

  • インボイス発行事業者の登録をしている
  • 2年前(基準期間)の課税売上高が1,000万円を超えている

インボイス登録をしている人は、2割特例や簡易課税を使う場合でも消費税の申告をします。納める額がいくらになるかは、インボイス特例 比較ツールで本則・簡易課税・2割特例を並べて確かめられます。

消費税の申告が要らない人は、安いプランから検討できます。

先に決めること2: レシートや領収書の枚数

両社とも、スマホでレシートを撮ると日付と金額を読み取る機能があります。安いプランほど、読み取れる枚数に上限があります。

経費のレシートが月に何枚出るかを、通帳やカードの明細でざっと数えておくと、プランを選びやすくなります。カード払いが中心なら、明細の自動取り込みで済むのでレシートの枚数は少なくて済みます。

先に決めること3: サポートを電話で受けたいか

両社とも、チャットとメールのサポートはすべてのプランで使えます。電話サポートは上位のプランだけです。初めての確定申告で、画面を見ながら電話で聞きたい人は、上位プランを候補に入れてください。

freee会計の個人向けプラン

プラン年払いの料金消費税申告レシート読み取り電話サポート
スターター11,760円なし月5枚までなし
スタンダード23,760円あり月10GBまでなし
プレミアム39,800円あり月10GBまであり

このほか、入力と仕訳の作業を代行してもらう入力おまかせプラン(年49,800円)があります。月払いもできますが、年払いのほうが割安です。

freeeは、質問に〇か×で答えていくと確定申告書ができあがる作りが特徴です。帳簿の付け方も、収入と支出を登録すると裏側で仕訳が作られる形なので、簿記に慣れていない人でも入りやすい作りです。

マネーフォワード クラウド確定申告のプラン

プラン年払いの料金消費税申告レシート読み取り電話サポート
パーソナルミニ10,800円なし月15件までなし
パーソナル15,360円あり月30件までなし
パーソナルプラス35,760円あり月100件まであり

パーソナルとパーソナルプラスは、上限を超えたレシートも1件20円で読み取れます。パーソナルミニで16件以上使うには、プランの変更が必要です。パーソナルミニとパーソナルは月払いもでき、パーソナルプラスは年払いだけです。

マネーフォワードは、仕訳帳や元帳といった会計の帳簿に近い画面で入力していく作りです。簿記の用語に少し慣れている人には、帳簿の全体が見渡しやすく感じられます。基本料金の中で、請求書や経費精算など同社のほかのサービスも使えます。

マネーフォワードは、2026年12月に料金体系の一部改定を予定していると公式サイトで案内しています。申し込む前に最新の料金を確かめてください。

選び方の早見表

あなたの状況候補になるプラン
消費税の申告なし・費用を抑えたいfreee スターター、マネーフォワード パーソナルミニ
インボイス登録をしているfreee スタンダード、マネーフォワード パーソナル
電話で操作を教えてほしいfreee プレミアム、マネーフォワード パーソナルプラス
入力作業そのものを任せたいfreee 入力おまかせ

同じ条件で比べると、年払いの料金はマネーフォワードのほうが安い組み合わせが多くなっています。一方で、どちらの画面が使いやすいかは人によって大きく変わります。料金だけで決めず、無料で試してから選ぶのがおすすめです。

無料で試すときに確かめたいこと

両社とも、申し込み前に無料で試せます。マネーフォワードは1か月の無料期間があり、終わっても有料のプランに自動で切り替わりません。freeeもクレジットカードを登録せずに試せます。

試すときは、次の3つを実際にやってみると違いが分かります。

  1. 使っている銀行口座とクレジットカードをつないで、明細が取り込めるか
  2. レシートを数枚撮って、読み取りの精度と手直しの手間を見る
  3. 去年の売上や経費を数件入れて、帳簿やレポートの見え方を比べる

請求書や経費をすでに別の方法で記録している場合は、取り込めるかも確かめておくと乗り換えが楽になります。BizToolsで作った請求書と経費は、両社に取り込めるCSVで書き出せます。手順はfreee・マネーフォワードに請求書と経費をCSVで取り込む手順にまとめています。

よくある質問

会計ソフトの利用料は経費にできますか

事業のために使う会計ソフトの利用料は、必要経費にできます。勘定科目は支払手数料や通信費などを使い、毎年同じ科目で処理します。

途中で別の会計ソフトに乗り換えられますか

乗り換えはできますが、年の途中だと帳簿が2つに分かれます。乗り換えるなら、確定申告が終わって新しい年が始まる時期が区切りやすくなります。どちらのソフトにも、他社のデータを取り込む機能があります。

白色申告でも会計ソフトは要りますか

白色申告でも、収入と経費を帳簿に付けて保存する決まりがあります。ソフトがなくても申告はできます。

青色申告で最高65万円の特別控除を受けるには、複式簿記で帳簿を付けたうえで、e-Taxで申告するか優良な電子帳簿の要件を満たす必要があります。紙で提出すると最高55万円です。会計ソフトを使うと、複式簿記の帳簿とe-Taxでの提出を1つの画面で済ませられます。

請求書・見積書・領収書 作成ツールを開く明細を入力してA4帳票を作成し、印刷・PDF保存できます。

出典

2026年10月18日時点の制度にもとづいて書いています。計算例の数字は、このサイトのツールと同じ計算で出しています。

この記事は一般的な解説です。個別の税務・労務の判断は、税理士・社会保険労務士・税務署・年金事務所などにご確認ください。